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舞-HiMEの静なつ奈緒のSSを書こうと思っています。 キャラ崩壊酷いと思うので、大丈夫な方だけどうぞ。

4.

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4.

こんばんは。バンドパロです。
こちらの方が素直に(?)書けるので書きやすいですね。





メンバーに対して思うこと?
まず、静留はもう、なんていうか怖いくらいに完璧だな。
もちろん音楽に完璧なんてものはないし、始めて間もない私達がこんなことを言うなんて烏滸がましいのはわかってる。
ただ、私はあいつに演奏面で注文をつけたいと思ったことは一度もない。
昔からすごい奴だとは思っていたけど、こんな才能まであるなんてな。

奈緒?奈緒にはあるぞ。
私が苦手としているフレーズに差し掛かると、徐々にスピードを上げて遊ぶのをやめて欲しい。
私が苦手な部分を把握しているようで、本当に的確なんだ、あいつの嫌がらせ。
ふん、褒めると思ったか?褒めてなんかやるもんか。
もちろん、奈緒に合わせてスピードをつり上げる静留も同罪だ。
ああいう時のあいつらの息の合い具合には脱帽する。

あと、これは、その、私からあの二人に向けて、というか……。
色々イタズラされたりはするけれど、私は本当にメンバーに恵まれていると思う。

前にこっそり、とあるライブハウスに行ったことがあるんだ。
ギターの音作りの参考にしたかったから、あえて知ってるアーティストが多そうなコピーバンド限定イベントに。

正直、かなり期待していたしビビっていた。
どれだけの現実を叩き付けられるんだろうと、不安で開演前は少し手が震えてたと思う。

それでもなんとかステージの上手側、ギターのすぐ前を陣取り、色んなバンドを観察した。
エフェクターの種類、つまみの位置、掛け合わせ方、勉強になることも多かった。

だけどそして三、四バンドのステージを観終わってやっと気付いたんだ。
魅力的なプレイヤーはいなかったなって。

これは褒められたことじゃないんだけど、私はソロを弾いていて、よく歌を忘れる。
あぁ、本当に褒められたことじゃない。
でも心から夢中になれるものが近くにあったら、どうしてもそっちが気になってしまうというか。
だから同じように、奈緒や静留の演奏に見とれたり聴き入ったりすることも少なくないんだ。

私がチューニングをしている合間に、奈緒が暇つぶしのように叩いてるドラムに聴き入って
「ぼーっとしていないで、とっととチューニングして」と怒られたのも一度や二度ではない。
静留の練習をなんとなく眺めていて小一時間経ってるなんてしょっちゅうだ。

だけどライブの最中、他のパートに目が行くことはなかった。
ギターの音とギターアンプとエフェクターだけに関心が向いていた。
どのバンドもそれなりの実力があるからこそステージに立っている筈だっていうのに。


私は私の演奏や歌に自信を持っている訳ではない。
だけど、他の二人はとても魅力的なプレイヤーだと思う。
それは上手いとか下手とかそういうことだけではなくて、もっと直感的な何か。
きっと好きとか嫌いとか、どちらかと言うとそういう感覚に近いもの。
理屈ではなく感情に働きかけるような。うーん、褒め過ぎたかもしれない。

ただ一つ言えるのは、私が練習や工夫で自分を補えれば、それだけで私達の演奏は格段に良くなるハズだということ。
これが本当に幸せなことなんだと知っている私はまたラッキーだ。
調べてみるものだな。
ネット上にはメンバーが下手くそで困っているという悩みがゴマンと転がっている。
そんな悩み、私には無縁だった。
メンバー二人がこの悩みを抱えている可能性を指摘されたら何にも言えないが……。
とにもかくにも私はものすごくメンバーに恵まれている。

最初はなんでこの三人で?とも思った。
仲間内のノリで決まったようなものだったし、私と奈緒なんて断る理由がなくてなんとなく始めたんだ。
だけど今は違う。
私はあいつらとじゃないと、演りたくない。
断言する。

……で。
なんでこんなこと聞くんだ?
いやだってお前が話さないとこの部屋から出さないって言ったんじゃないか。
原田、聞いてるのか?オイ。

……はぁ!?インタビュー!?聞いてないぞ!そんな話は!
今って、今したんじゃ遅いだろ!!そういうのは前もって言っておくものだろう!!
その録音機器を寄越せ!!おいッ――ブツッ





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そこら辺に転がってる百合豚です。

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